親父VS息子(その時お母さん達は・・・)

お母さんはシリーズ番外編 Aチームの母

 

 今日は納会。6年生最後の日?、「今日、誰と対戦するん?」息子が、不安そうに聞く。「今日は、送る会やから、Bチームと違う?」「そうか!」足取りも軽く出かける息子。
ところが、前日の小雨が、一転した青空の下、その試合が始まった。『親父VS息子』

ジュニアの混合紅白戦のあと、AチームはBチームと対戦し、勝たしていただく。(この試合の勝敗に秋季大会の優勝旗を懸けようという話があったとか?勝って、ホッと胸をなでおろす。)この2試合でかなり時間も押してきて、12時30分からの納会に間に合うのかな?と心配げに見守るお母さん達を尻目に、親父チームは円陣を組み、JrBのメンバーの応援も加わり「親父ィーファイト、オウ、ファイト、オウ!」「息子―ファイト、オウ、ファイト、オウ」とエールを贈る。その風景が微笑ましくて、のんびり応援しようと思ってたら、堀翔君のお母さんに、「お母さんシリーズに、書いてよね、親父と息子の対戦。」といわれ、ペンも何にも持ってきてない私は慌てふためいたのですが、スコアラーがいない試合なので、いい加減でも、いいかな?と思い観戦することにしました。すみません。

「ねえ、ねえ、どっち応援する?」と聞くと、お母さん達、声をそろえて、「モチロン、息子よ!ね。」といいながら、親父がバッターボックスに入るや否や、「こんな機会はない。」とデジカメを構える。「おい、おい、いつもの試合より忙しいね。」息子の番、親父の番と逆光を気にしながら、あちらこちら。親父チーム先行で、1番バッター、福田コーチ、息子さんと同じ打順で、広瀬君の投げた球を打った、多分、ゴロでワンアウト。「残念、お父さんの球を取ろうと構えていた福田君、ガックリ。」続く、堀翔コーチが、ファーボールで1塁へ出て、盗塁に成功。2塁まで進むと、垣内コーチが、2塁打を打ちあっさり1点先取。「おう、さすが、いつも鍛えてるだけある。」と思ったのもつかの間、息子達の反撃が始まった。堀翔コーチのピッチャーで「球は遅いよ、大丈夫!」という堀翔君の言葉に動揺したのか、1番バッター、福田君をファーボールで出し、2塁、3塁と盗塁を許し、日原君のバントで同点、そのあと、次々とランナーを出し、盗塁を見て見ぬふりの堀雅コーチ、「いつも、牽制でランナーを刺せ!」と息子に言ってるくせに面目ない。結局、この1回裏で4点を息子チームに取られ、親父の立場は・・・?と思っていると、2回表、広瀬君から、垣内君にピッチャー交替、キャッチャーは安見君。堀雅コーチからの怪打順、立ち姿恐ろしいほど息子に似ている。案の定、ヒットできずに、変な当たりで振り逃げ?で1塁へ。「堀雅君にそっくりやな。」トホホ、続く佐藤コーチは、打つ気満々。初球から振ってきた。カッキィーン垣内君から初ヒット。手を怪我していて、監督になった佐藤君、一言、「やるなー」「本当、キャンプの時のように、思いっきり、打って、走って守れ!を実践してくれた。」というわけで、ノーアウト1,3塁で、親父チームの反撃となる。・・はずだった。ところが、田中コーチのピッチャーゴロのような微妙な当りで、一瞬躊躇した堀雅コーチ、ホームと3塁に挟まれ、3塁に戻りアウト、そこへ、3塁に走りこんだ佐藤コーチもアウトのダブルプレー。うなだれる2人の親父、「そこで、反省しとけ!」という味方チームの野次に、息子チームのベンチでしゃがみ込む。それを横目で見る息子達に「たいしたことないな!」とつぶやかれたりする。いやー面目ない。でも、1塁に田中コーチがいる。まだ、まだ。はじめてバッターボックスに立つ小田コーチ、「打ちそうやわ、他のスポーツするぐらいやから運動神経いいよね。」「いやーそんな。」とお母さん方が噂している間に息子の小田君方面にヒットを打つ。「ヤッター!」あれ?これって親父チームを応援している?お母さん方、息子チームの応援を忘れないでね。とそこへ、新田監督、直々のお出まし、バットを頭上高く持ち上げ、『ホームラン』を宣言。「ここで、ホームラン打ったら、劇的やね。」と冗談のように軽く打った打球は、遊具をはるかに超えるホームランだった。「さすがや!」「ほう!」「やるなー!」と周りをどよめかせ、監督の一撃にいつものAチームに戻った息子チームは、次々と親父達に打たれつづけ、2アウト満塁のピンチを迎える。親父チームにとっては、絶好のチャンス。バッターボックスには、広瀬コーチ、「広瀬さん、大きいの打ってよ!」ニッコリ笑って、打った打球は、これも、レフト方向のホームラン。投球練習していた広瀬君、「おう!すご。」と振り返った顔には、父親に対する尊敬の念がにじみ出ていた。何点取ったかわからないくらい、ヒットとホームランの強襲に息子チームはしょげ返ったが、タイムオーバーとなり、試合終了。「親父の守りも見たかったわ。」「また、続きしよう!」と往生際の悪い息子達の要望もあったが、面白い試合に応援していたお母さん達は、「今日は、お父さんに花を持たせて。」と思ったに違いない。以前、始球式に来られてた福波市会議員が、帰り際、にっこり笑って、「こりゃ、子供さんが、手加減しましたな。ハッハッ。」とおっしゃったことが、印象深かった。息子よ、いつかリベンジしようね。親父、野球以外でも、親父を越そうと、日々成長している息子がいることを肝に銘じて、頑張れ!

と、こんないい加減な観戦記でいいでしょうか?堀翔君のお母さん、間違えていたら、教えてください。

それから、遅すぎるとお叱りを受けるかもと思ったのですが、一言スピーチでは、舞い上がって何を言ったか忘れましたが、お母さん方にお礼を言えなかったので、感動的な納会を設営してくださったBチームのお母さん、JRチームのお母さん方、この紙面を借りまして、お礼申し上げます。『本当に、心のこもった納会を、Aチームのためにしていただきまして、ありがとうございました。少ない予算の中、牛丼屋から、出前取ったの?と思うくらい美味しい牛丼ありがとうございます。また、息子達からの思いがけない花束贈呈、加藤さん(間違ってたらごめんなさい。)が作ってくださったとか。結婚式みたいで、ドキッとしました。ありがとうございました。いい思い出になりました。短い時間でこれだけのことをされるのは、皆さん方のチームワークの成せる業だと思います。Aチームのお母さん達も感激で、涙を必死でこらえていたと思います。』
最後になりましたが、斉藤選手からのバットのプレゼント、本当にありがとうございました。実は、息子はこのバットがほしいが故に最後までやめずに頑張ってきたのです。『一生の宝物』として、我が家の家宝として大切にしますので弟の時もよろしくお願いします。
完結編を出したのに、また、番外編となかなか終わらない『お母さんは・・』シリーズこんな忙しい年の瀬の一服のお茶になればと、投稿いたしました。今年は、野球一筋の楽しい一年でした。又、来年も、野球一筋で行きたいと思います。親子共々、よろしくご指導の程お願い申し上げます。『皆様にとって、来年が良い年になりますように!!!。』

 

(登場人物が多いので全員実名とさせていただきました)